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女の子に腕を引っ張られ、海の方に連れて行かれる。このまま水に潜らされるのかと思ったが、足首が浸かったあたりでそれは止まった。ヒンヤリとした海水が火照った体に気持ちいい。
「冷たいっ…、気持ち」
「『っ──!?///』」
ふにゃ、と自然と顔が緩んでしまい、それを見てしまったみんなが顔を赤くした。普段笑わない分余計に可愛く見える。
「な、気持ちいいだろ?」
「うん…」
「ほんとは泳げりゃいいんだけどなー」
「………」
──バシャッ
「っあ゙!水かけんなコラ!!」
『小鳥遊くんナンパしてるからだよーだ』
『こーんなナイスバディな私たちがいるのにね』
「え、揉ましてくれんの?わーい」
『『あはは、バーカッ』』
わいわいと、遙香に気を遣わせないようにしながら水をかけあったりする。そんな気遣いに内心ありがたく思いつつ、沖縄の海を楽しんだ。そして本日のホテル…というよりは旅館に移り、荷物を部屋に置く。
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