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「どうしたの?」

『くぅ〜ん』

「もしかして…僕が1人だから、来てくれたの…?」

『わんわんっ』


うわぁ…可愛いっ!
なんか彰ちゃん見たいでずーっと撫でてた。

みんなが来るまで、ずーっと。



* * *


「遙香!?」

「あ……」


(わんちゃん、行っちゃった…)


『よ、良かったー見つかって』

『ほんと、日陰にいないからてっきり誘拐されたかと…』

『ね。心臓止まるかと思った』



 遙香がいないことに気づいて探していたんだろう、女子が3人、安心したようにへたり込んだ。まさか自分がそこにいないだけでこんな風になると思ってもみなかった遙香は、その様子に驚いてしまう。


『ね、やっぱ1人なんて寂しいよ』

『潜らなきゃ平気でしょ?』


「え、あ…」

「はは、ちょっとは楽しもーぜ」

「ちょっ…!!」


(何、なにぃ!?)





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あきゅろす。
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