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「ちぇーっ、女子はみんな遙香の味方かよ」
『『だって可愛いもんね』』
「遙香に負けてんだぜー?」
『いいのよ、小鳥遊くんなら』
『それよりもあんたは私たちのことそう見てたわけ?』
『そっちの方がムカつく』
「ギャーッ!おいっ…うわぁぁ」
他人…男子にいわれると頭にくるものだ。七味を幸慈のソバに入れ物ごと突っ込んだ。もう食べれない…と嘆く幸慈を残し、他のみんなはそそくさと移動を始める。
その食堂の前にある戦後の資料館。少し時間がとられているためそこを見て回ることになっているのだ。後ろからちゃんと遙香がついてくるのを確認し、みんなは中に入って見学を始める。
戦時の様子が再現されていたり、その戦争で亡くなった人たちの写真が飾られていたり。この時代に生まれたことに感謝しつつ、そこの見学は終わる。
「いやー生々しかったな」
「そうだね」
「しっかし暑いなー」
「そうだね」
「……あのーほら、上戸●やがやってるCMのアイス…」
「そうだね」
「…………」
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