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そういってポッケから彰鬼の携帯を取り出した。それをみて家にあったか、と思う反面なぜ持って来なければいけなかったのか、という疑問も残る。
「零にぃ…お出かけするからご飯作れないって」
「…それでか。ったく…遙香にこんなことさせやがって」
「怖かったよぉ…」
「ああ、悪かったな、そこにいなくて…。ほら、ジュース飲め」
いつの間にか用意されていたジュースを遙香に渡すと、ストローを使いながらチューチューと飲んだ。それで落ち着いたのか、彰鬼の上からおりてちゃんとソファーに座り直したとき、遙香は目を見開いた。
「っ…や、誰!?こわっ…」
「「え、今!?」」
どうやら今気づいたらしい。目の前にいる2人をみてまた震えだした。…が、彰鬼は慌てることなく遙香を落ち着かせ、2人を紹介した。
「こっちが俺の…あー…次につえぇ奴、バンだ」
「よろしくお願いしますね」
愛想のよさそうな笑顔を見せるのは副総長のvampire (吸血鬼)。黒い髪に血の色のカラコンが不気味な気分にさせる。
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