24 「いらないでしょ」 「もうこのままでいなよ」 「却下。早く返せ」 『じゃあタオルだけね』 ……なぜ? タオルだけ、本当に小さなタオルだけ俺の股にかぶせてくれた。 とりあえず食べるべきなのか? 2人してチョー見てくるし。 「……いただきます?」 『どーぞ』 ──パクッ あ…うまい。 抹茶が普通に美味かった。 「これどこで買ったの?」 『それはねー俺らが作った!』 「まじ!?」 『嘘』 ……………は? 『京都からの取り寄せー』 「へー…取り寄せか…」 いいなそれ。 今度調べて全国の和物を取り寄せてみよう。 そしたら俺の部屋はきっと日本以上に日本になるぞ…!! 「あ、それよりもさっきのなんだよ」 「だから媚薬だよ」 「ただし…効くのは凄く遅いんだけど」 遅い…?なら逃げれるんじゃね!? んで、ずっと部屋に籠もってれば何もされなくて済む。 「でも逃げ終える前に効いちゃうかもね」 「それは分かんねーだろ」 「逃げたら放送流すよ?」 . [*前へ][次へ#] [戻る] |