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「結構学園から遠い所にあるんだね」

「あーでも前の家からはそこそこ近い方だったんだけど…」


それでも電車3駅分くらい?


「は?何で家から行ったことがあるんだよ」

「だってそこにじぃちゃんもいるし」

「……そうか、なるほど」


何かを納得したらしい隼人は静かになって考え込み始めた。

なんか面白いなーとか思って見てたら目の前にいた奴に気づかなくて……、


「イチ…………寂しい…」

「うっわ!?ビックリしたー…」


俺の足にすがりつくようにして鶫が床に座ってた。

これ普通に声かけられるよりビックリするから!
普通の人はやらないから!


「人……いっぱい。オレ、小さい」

「……?」

「自分の存在が小さくにゃるっていいたいんじゃにゃいかにゃ?」


あぁ、なるほど。


「気にしすぎ。…まぁそりゃ人は多いけどさ」


そうなるとやっぱ相手に出来ない奴も出て来る。
俺は聖徳太子じゃないから話を聞くことも出来ないし……気にかけてやるほど器用でもない。


でも…その存在が無くなるなんてこと、絶対ねぇよ?


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