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狭い部屋の中で3人が走り回る。タケが強いというのは俺がよく知ってる。
でもその相手だってただの生徒じゃない。randomの幹部だ。

それでも2対1で不利なのが分かってて力尽くを選んだってことはそれだけの自信があるということ。


「やめっ……止めろよ!!あんた先生だろ!?」

「うっせぇ黙っとけ!この2人が終わったら次はてめぇだからな…」

『えーイッチーに手を出すのは許せないな』


そういって双子は左右から攻撃を仕掛けた。でもタケはそれを予想していたように避け、2人一気に蹴り飛ばす。

これくらいでその2人がやられることはないってのは分かってるけど、でも俺の怒りが収まらなかった。


「ふっ…ざけんなよ…」

「あ゙?てめぇみたいのが何ができる」


──ブチッ


何かが切れる音がして頭が真っ赤になった。

その次の瞬間には震える体を無理やり立たせ、タケの前に向かっている自分がいた。


ああ、このまま殴ってバレるんだな、なんてのんきに思う自分が…どこかにいた。


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あきゅろす。
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