18 「んで、あんさんは?」 ゔ…言わなきゃ、駄目だよな。くそー…道もわかんねぇし仕方ねぇ。 「僕は本堂一夜です。つい最近転校してきました」 「ああ!ライちゃんが言うてた子やな。確かにおもろい子やわー」 「おもしろい?」 「一夜百面相やし、綺麗やし。何でメガネなんてしとるん?」 そう言って黒いメガネをプラプラさせた。 「ぁ…あ゙ー!!」 俺の相棒メガネ君があいつの手に!いつの間に取ったんだ?! つかもう俺を呼び捨て?! え? え? 「ははっやっぱおもろいわー。わいのことは翔、呼んでな。敬語もいらんし。ほいじゃ、さいなら」 「あ、はい」 良かった、あっさり去っていってくれた。 しかし学校も始まってないのにrandomの2人と会っちゃうなんてなー。俺、ついてない。 しっかし…あの背、10cmくらい分けてくれないかな。なんか悔しい。 「あーもう疲れた…」 部屋に帰ろ。……って… 「迷ってたんだったー!!」 道聞くの忘れた!もう最っ悪。 ゔー…あいつが歩いていったとこ、行ってみるか。 そう言って歩き出して2時間後、やっと寮にたどり着くことができました。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |