6 「あー涼!!」 涼が教室に戻ると陸が走り寄ってきた。 「どこいってたんだよー!心配したんだぞー!!」 『わっ、どこって保健室だよ?』 「「えっ!?」」 涼が保健室と言った途端3人の動きが止まってしまった。 「涼大丈夫!?何もされてない!?」 『うん。身長測ってー、体重測ってー、ウエスト測ってー…途中までだけど胸囲も測った!!』 「う…ウエスト?胸囲…?」 涼が指を折りながら何をやったのか数えていくうちに、3人の顔はみるみる真っ青になっていく。海なんか今にも倒れそうだ。 『そーなの。僕…おっぱいが起っちゃうからうまく測れなくて…。今度もう一度測ってもらったほうがいいのかなぁ…』 「だぁーめだー!!」 『ひわっ!?』 涼の呟いた一言に陸が猛反発した。その声に涼だけでなく、クラス中が驚き固まってしまっている。 「駄目だよ涼!!アイツには気をつけなきゃ!!ってゆーか何起っちゃうって!?何されたの?あれか?乳クリあったのか!?」 「ちょっと落ち着けよ陸。それから海も戻ってこーい…」 物凄い勢いでまくし立てる陸をなだめ、未だ違う世界へ行ってしまっている海を、竜也が必死に落ち着かせようとしている。 [*前へ][次へ#] [戻る] |