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エンディング
後日十夜と陸にもこのことを話し、やはり涼は生徒会専用の部屋に移ることになった。陸も自由に出入りしていいという約束つきで。

拓海は涼のおかげで謹慎処分で済んだのだが、このことが拓海の親にまで伝わり自主退学という形になった。さらにこの事件により親衛隊は吉良によってまとめられることとなる。

涼にとって、やっと安全な日常がやってきた。



─"涼を守りたいほど、愛してるんだ…"

─"好きだよ"


『愛、してる……好き?』


─"Ilove you リョウ"

『ラブ……好き、愛してる…』


布団に潜りながらうわごとのように繰り返す。人を殺してでも守るといってくれた人たち。いつも好きといってくれる彼ら。


『何が違うんだろ…』


その違いにはまだ気づけない。みんなのことが同じくらい好きで、でも愛してるとは違う気がする。

悶々と悩む涼がその意味に気づくのはまだ先の話しだ。いつも同じことを考えながら、涼は静かに眠りについた。


* * *


「おはよう、涼」

『おはようございますっ!!』


今日も元気よく、みんなとの1日が始まった───。



〜END〜
→あとがき

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