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「お前が行けばよかったんだ。お前が死なないからこんな」

「なぁ…その苦しみ、味わえよ。許してほしいんだろ?」


その言葉に涼が反応しない訳がない。意味もなく自分が悪いといわれ、でも許してくれるというのだから。


『ど…すればいいのっ?僕、頑張るから…お願い、許してっ』

「死ねよ」

『………え?』

「死ねよ。そしたら許してやる。出来るだろ?許してほしいんだろ?……ごめんなさい、あれは嘘だったのかよ」

『違っ…や、やだ、ごめんなさっ…!!』

「なら死ねよ」


そう言われて涼は大声で泣き出した。一はうるさそうに顔をしかめ、懐からナイフを取り出す。それを見る一の顔は狂気じみていて、ようやくだね、と楽しそうにいった。


『ひっ…や、僕は死にたくないもんっ!!』

「は?死ねよ」

『いやぁあ…っ!僕が何をした、のっ?してないしてない…っ、生まれてきたのが間違いだなんて…言わないでぇっ』

「………」


許しをこう涼に無言で腕を振り下ろす一。その声を十夜たちは聞きつけていたが、その姿はまだ見えない。……もう、間に合わない。

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あきゅろす。
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