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そしてそこにパパたちも来た。


「りょ…涼ちゃん!!」

「涼っ…!!お前…」

「はは……は、涼涼涼……はは…」


もう隠しきれない一。警察がきて全てを話し、この事件は終わった。そのさいパパたちが「ちゃんと愛していたんだ」そういった言葉は届いてなかったのかもしれない…。


* * *


「そ、んなことが…」

「だから涼は暗い所と狭い所がダメなんだな」


全てを話し終えると十夜は疲れた体を休めるようにソファーに身を沈めた。


「涼ちゃんが目を覚ましたのはその2日後でね、全部を忘れていたんだよ」


どうしてここにいるの?
どうしたの?
泣いてるの?

……あれ、お腹空いちゃったよ。


「もちろん涼ちゃん自身その人のことを口にすることはなかった。多分…覚えてないんだろう」

「涼にそんなことが…」

「いつも笑ってるから幸せに育ってきたんだろうって…思ってたな」


それは違う。ただ…幸せなことが多かっただけだ。もちろん目が覚めたときは一のことなんか覚えていなかった。完全に涼の頭から排除されていたのだ。

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