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「えっと、涼君は何か好きなものとかある?」
『ふぇ?』
いきなり、しかも初歩的な質問をしてしまったと後悔した大地だが、涼は顔を輝かせて話し始めた。
『えっとですね、まずは甘いもの!ほっぺがほにゃーってなっちゃうの。それからぬいぐるみ!!お部屋に飾ってあるんだけどみんな可愛いんですよvVそれからそれから…』
「…大地様?」
優しい顔をして涼を見つめる大地と、指を折りながら好きなものを挙げている涼の後ろから声がした。
『ん?大地先輩のお知り合いですか?』
「あ、うん。まぁ…」
2人が振り向くとそこには吉良がいた。自分のパートナーを連れ、こちらを見ている。
「その人が大地様のパートナーですか?まだ…一年生じゃないですか」
吉良は断られたとき、きっと生徒会メンバーの人か、自分を断るほど仲良しな友人とパートナーになったのだろうと思いこんでいた。だから一緒にいるのがまだ入ってきたばかりの一年生と知って、今少し頭にきているようだ。
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