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「え…くれるの?」
『うんっ!だから元気出してね?はい、どーぞ』
そう言ってアメをさらに近づけ、食べるように促す。陸はさらに顔を真っ赤にしながら涼の手からアメをとり食べた。
「ん、甘っ…」
「───以上にて開会式を終わりにする。各自まずは荷物を部屋に持って行くように」
「あ゙ー長かった!!」
「まぁ終わったからいいじゃん」
長い開会式が終わり、各自荷物を置くためにホテルの中に入っていく。いざ自分たちも、と言うときにどこからか涼を呼ぶ声が聞こえた。
『大地先輩!迎えに来てくれたんですか?』
「う、うん…じゃあ行こっか」
『はい!!みんなまた後でね』
大地に気づいた涼が笑顔でむかえると、大地は顔を真っ赤にした。そのまま涼の荷物をもち、2人でその場を去っていく。
『あのっ、かばん僕持ちますよ?』
「ん?これくらい大丈夫だよ」
『ぁ…ありがと、ございます』
涼の荷物も持ちながらゆっくり涼の歩幅に合わせてあるく大地。こうやって2人きりになったのは初めてな為、何を話していいか分からずにいた。
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