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そして涼のクラスの当番がやって来た。京一に別れを告げ、まずは準備をする。
燕尾服に着替えて蝶ネクタイをつける。ピシッとした格好は少し涼には不釣り合いだが、背伸びしてる感じが可愛らしい。

いつもはいじらない金色の髪もワックスで固め、そこでメニューを持てば完成だ。涼が歩くたびに尻尾がぴょこぴょこと揺れて可愛さを出している。


「わーアーサかっこいい!なんか男!って感じ」

『ほんとっ!?へへ、ありがとー』

「ほら海チャンも早くみてあげなよ。プッ」

「っ…今に見てろ…」


そういって現れた海に南は爆笑した。他の男たちも悲惨な女装を披露してきたのだが、海も凄い。

ピンクと白を基調にした…メイド服。陸と南によって決められたそれは罰ゲーム以外の何ものでもない。フワッとしたスカートから覗く足は細いのだが、白さも柔らかさもない。

しかもすね毛がそのまま残っており…気持ち悪い。青のメガネは赤に変えられていて、焦げ茶の髪に隠れるようにしてピンクが見える。睨みをきかせる姿に可愛らしさはこれっぽっちもない。

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