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「しっかし涼は細いし軽いな」


アメを食べ終えたころ、海が涼を抱き直しながら言った。


『そ…かなぁ?』

「まじ細い!!ほら…」


と言いながら竜也と海は涼の体を触り始めた。


『ひゃっ、ふぁっはンッ』


くすぐったさに涼が身をよじる姿も、口から出てくる声もとても可愛らしく、2人は夢中になって触り続ける。


『んぁっ、ひゃははっ…も、苦しっ』


─イライライラ


涼が泣きながら笑う。やりすぎたかと2人が手を止めたときには、もうすでにバスの中のほとんどの人が顔を真っ赤にしていた。平然としているのは南だけで後ろから、


「ちょっとー!?アーサ虐めないでよね」


と言う声が聞こえてくる。はいはい、と南には聞こえないような小さな声で海は返事をし、また涼を抱き直した。座っていても簡単に持ち上がるくらい軽い。

そのことが涼からすればショックだったらしく、海の上に座りながら竜也を抱き上げようとしばらく必死になっていた。

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