[通常モード] [URL送信]
12
「じゃあ…今の涼のほっぺは俺色だな」

『あぅ…///』

「はは、ありがとう。俺もこれみて涼を思い出すよ」

『っ…うん!』


そして竜也と大和は自分の家へと帰っていった。そのことにホッとしたのは十夜だったが、世の中そんなに甘くないものだ。


しばらく3人でのんびりしていると家のチャイムが鳴り、それに十夜が出る。


「……………………」

─パタン


「は?!ちょっと開けなよ弟!」

「ざけんな帰れ!」

「意味分かんないし…涼呼んでよ涼!」

「誰が呼ぶか男女!」

「涼ー!!」


玄関で騒ぐ2人。そこにいたのは大荷物を持った英士と、困った表情の大地だったのだ。十夜は鍵を閉めて追い出すが、騒ぎを聞きつけた涼によって開けられてしまう。


『あれ?英士先輩と大地先輩』

「久しぶり涼。なんで弟が出るの?追い出されたんだけど…」

『え、ごめんなさい!もう…十夜もダメでしょっ。謝って』


「…チッ、大地先輩すいませんっした」

「は?僕は?相変わらず生意気な」

「…あ、あのさ、ご近所迷惑じゃないかな?」

「「あ」」

[*前へ][次へ#]

30/48ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!