[通常モード] [URL送信]
10
『もうっ……あ、十夜も大和と寝たいの?』

「は?ちげぇし」


どうしてそういう風に捉えてしまうのか。嫉妬という言葉は知ってる癖に肝心な所は気づいてくれない。……まぁ知っててそれだったら涼ではないが。


『ふふ…おやすみなさいっ』

「「おやすみ、涼」」



* * *


次の日、京一たちは少し早めに目を覚ました。涼は昨日遊び疲れたのかまだ熟睡しており、それを確認した4人はキッチンへ向かう。昨日のお礼に朝食を作ろうとしているのだ。


「やっぱ和食だろ」

「えーパンでよくない?」

「てか料理作れんの京一だけだし」

「チッ、めんどくせぇ」


というバラバラの意見だったが、みんなが作れるものということでトーストになった。京一はスクランブルエッグ、竜也はサラダ、十夜はトーストを焼き、大和はお湯を沸かしてコーンスープを用意した。

その香ばしく甘い匂いに誘われたのか涼がタイミングよく起き、感激したように目を開く。


『えっ…これ、みんなで?』

「そ、昨日のお礼」

『わぁーありがとうっ!凄くいい匂いっ美味しそう』

「食べてみて?」

『うん!いっただきまーす……んぅ、おいひいっ』

[*前へ][次へ#]

28/48ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!