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『ふふっ…よかった。2人とも楽しそう!』
2人の間で自分のことのように楽しそうに笑い、2人を見上げた。そしてグイグイと手を引いて走り出す。よっぽど嬉しかったのだろう、終始笑顔で2人の理性を崩していた。
公園につくとまずはシートを敷いて場所をとり、そしてボールで遊び始めた。柔らかいそれでバレーを始めたのだが、これまた涼の運動音痴が…。
『よーし、行くよっ…それ!』
─ポテッ、テッ…テ…
『あれ?ごめんね、もう一回っ』
下からボールを打とうとしてるのだが当たらない。そして何回かやってやっと当たったと思ったら、とんでもない方向に飛んでいってしまった。
((音痴すぎ…!!))
それでも楽しそうなので良しとする。
「涼、行くよー」
『よーし、いいよ大和っ』
─ポーン…
『あっわっ…わ、…ん!』
「「あ…」」
涼たちはバレーをしていたということを忘れないで欲しい。
…なんと涼は大和からきたボールを打ち返すことなくキャッチした。そして満足そうに笑い、竜也に投げる。ただのキャッチボールになってしまった。
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