6 次の日は涼の大声でみんなが目覚めた。熟睡していた人たちには急すぎたらしく、みんな心臓を押さえている。 それに慣れてるであろう十夜が一番に復活し、いつにも増して目つきを尖らせながら顔を洗いに行く。それにみんなも続いて、ダイニングに行ったときには美味しそうなご飯が用意されていた。 「これ…涼が作ったのか?」 『うん、頑張っちゃった』 「てゆーかエプロンかわいー」 『え、そうかな?ありがとっ』 涼と十夜はもとから座る場所が決まっているため、自然と隣に座った。その向かいと机の横に3人が座り、ご飯を食べる。 涼が用意したのは和食で、出汁のきいた卵焼きも、ほどよく焼けた魚も、温かいお味噌汁も全てがみんなを虜にした。 「涼、今日はどうするんだ?」 『んっとね、みんなでいれたらそれでいいなっ』 「涼んちボールなかったっけー?」 『えっと…どうだっけ十夜?』 「…………ある、けどなぁ…」 『じゃあみんなで遊ぼーっ!!』 涼がやりたいといったらやるまで言い続ける。めんどくさがる十夜も一緒に行くことになり、お昼も外で食べるため作っていくことになった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |