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それは手に余るほどのお菓子の山。特にアメが多い。
『みんなで食べたいなって思っていっぱい持って来ちゃったvV』
そう言って涼は2人にアメを渡す。自分も食べようと苺味の大玉のアメを取り出すが、溶けているせいかうまく包みが取れない。
『んぅーっ、やぁ!!』
取れないことにやけになって、包み紙の端をもち、振り回し始めた。
「ちょっ、暴れないで涼。俺が取ってあげるから」
膝の上で涼に暴れられた海は涼の手からアメを取り上げ、器用に剥がしていく。
『わぁ…ありがとう海くん』
再び笑顔になりながら涼がアメを受け取ろうとすると、
「違うだろ?口開けてみ?」
と言ってきた。
『ぇ、でも…』
「ほら、溶けるだろ」
涼が恥ずかしがって躊躇したにも関わらず、海は涼の口にアメを近づけた。
『んっ…あむっ』
少し照れたように大きな口をあけてアメを舐める。その姿に2人はごくっと喉を鳴らした。
『んんっ、ほいひっvV2人ほもはべないの?』
コロコロとアメを転がしながら涼は2人をみる。その言葉に2人も慌ててアメを口にし、
「美味いな」
と口を合わせた。
─イライラ。
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