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十夜からすればお花見のときだけだから仕方ない。やっと落ち着いたみんなは布団に入って話を始めた。
『たっちゃんは元気?』
「元気だよ。家族も優しいし学校も楽しい。ただ…」
『ただ?』
「涼がいないのが寂しいけどな。まだ、たまに赤が欲しくなる」
『たっちゃん…。あのね、もっといっぱい電話しよっ?僕も凄く寂しいの』
くるっと竜也の方を向き、遠慮しないでというような笑顔を向けた。たったそれだけで竜也の心は救われる。……が、何のことか分からない十夜は嫉妬してしまう。
「電話代の無駄だ。俺の涼に手を出すな」
「あははっ十夜嫉妬ー?じゃあ俺がしてあげる」
「っ…てめぇは引っ込んでろ!!」
「…仮にも大和は俺の友達でもあるんだから…そんな口の聞き方は」
「京ちゃん…仮でも嬉しいよーっ」
「京一だ」
なぜか十夜を中心に口論が始まってしまう。だが涼たちは気にとめる様子もなく、2人でたくさんの話をしていた。
『学園祭は来る?』
「んー…ちょうどこっちと重なってるんだ。悪いな」
『そっか…楽しんでね!』
「涼もな」
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