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「お盆、楽しみにしてたっていってた」

『っ…ふぇぇ……やぁぁあっ…!!』

「涼…」


たとえ一回しか会ったことがなくても知り合いに変わりなく、そして"死"というものを初めて実感した。恐怖と寂しさから涼の涙は止まらなく、しばらく涼の泣き声が辺りに響いていた。


「………落ち着いたか?」

『ん……も、だいじょぶ』

「そっか…。ツラいな、人が亡くなるって…」

『うん。…でも、でもね、僕…その分生きてることに感謝した!』

「感謝?」

『今があることに、感謝っ』


涼なりに何かを感じとったのだろう。目を真っ赤にしながらも涼は微笑み、力強く立ち上がった。



『ただいま十夜』

「お……あ゙?涼…泣いたのか!?」

『え?ぁ…うん、ちょっと』


部屋に入って出迎えてきた十夜は鋭かった。ここに来るまでに目は冷やしてきたのだが、それでもまだ腫れていたらしく、それを見つけた十夜は一緒にいた京一の胸ぐらを掴みあげる。


「てめぇ…涼に何してんだゴラ」

「は?……や、別に…」

「別に、だぁ?ざけんじゃねぇっ!!」

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あきゅろす。
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