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『あれ?お手紙来てる』

「は?手紙?今の時代にか?」


郵便受けに入っていたのはいつにも増して量の多い手紙だった。今まで親衛隊からのもよく入っていたのだが、それは開けなくても分かるのでゴミ箱に捨ててきていた。

それをすると手に残るのは3枚のハガキと一通の普通の手紙、それから少し膨らんだ封筒だ。


「そのデカいの寄越せ」

『え?』

「中、調べとく」

『あ、うん。ありがとう?』


危険なものだったらいけないから。ただ中身はDVDで何が映っているのか分からない。後で確認することになった。ハガキは香、元太、竜也からの暑中見舞いで、涼は嬉しそうに読んでいた。

残りは普通の手紙だ。差出人の名前がなく、涼は十夜に聞く前に開けてしまった。


『…………………』

「……涼?」

『ぇあっ?な、何?』

「どうした…?」

『ううん、何、も?』


なるべく冷静に、普通に対応しながら涼はその手紙を十夜から隠した。




《お前だけ幸せになるなんて許さない。お前さえいなければ…お前なんか生まれてこなければ良かったのに》

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あきゅろす。
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