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そういった英士の顔が少し悲しそうだったから…だから涼は『じゃあお邪魔します』と答えた。

十夜に連絡を入れると機械の向こうで凄い怒鳴っていたが、英士に無理やり切られて2人で楽しく一夜を過ごしましたとさ。



* * *


『ただいまーっ』

「っ…涼!何もされてねぇか!?」

『わわっ、十夜っ…』


次の日、昼間も英士とデートをして帰ってきた涼。それを迎えた十夜によって玄関先で身体検査を受けることになった。


『もうっ、いつもそれやるけどなんで?』

「は?んなもんコッチの勝手だろ」

『えー…気になる!教えてくれなきゃ次からはやっちゃダメーッ』

「あ゙?気にすんな、俺の自己満だ。だから次からもやる」

『ぶぅ…』


頬を膨らませながら部屋の中に入る。…なぜ、涼の部屋に普通に十夜がいるのかというと、少しでも家にいる雰囲気を味あわせてあげるためだ。

元々広い各部屋に1人布団を敷いて生活するくらい何ともなく、たまにこうして泊まりに来ている。……といっても隣には京一もいるし、同じ建物に十夜の部屋があるからそこまで入り浸ってはないが。

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