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クラスの人もまたかよ…と言うような空気が流れ始めたとき、海が涼の手を引いて空いてる席へ先に行ってしまった。

「竜也、そんなのほっといて来いよ」

「え、俺補助?」

3人で空いてる席に向かうと言うことは当然そうなると思っていた。が、海が涼を抱き上げ自分の膝の上に座らせた。

『ひゃっ!?海、くん?』

涼が何事かと海をみた。

「ん?ダメだった?」

『んーん。でも重くない?』

「そんなことねーよ」

にっこり笑って涼の髪を撫でる。いつの間にか竜也も横に来ていてそれを追いかけてきた陸が、

「ちょっ、ひどくね!?」

と駄々をこね出した。だが、

「酷くない。さっさと先生の横に座れ」

の一言で陸は静まり、とぼとぼと難波のもとへ向かった。

「これで楽しい移動になりそうだな」

「ああ、静かでいいよな」

と海と竜也は満足げに涼をみた。

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