サヨナラ そしてその夜…マルクにとっては日本最後の夜に彼は動いた。 「リョウ…ミーはリョウが好きネ」 涼を布団の中で抱きしめながらマルクはそういった。それに涼も『僕も』と答え、見上げるようにして笑うとマルクは少し寂しそうな顔をした。 『……?』 「I love…you」 『ぅあっ…え、ラ、ラブ…?』 「ソウ…ほんとは一緒に寝るのもツラいネ」 『えっ…ご、ごめん。キツかった?』 「チガウヨ!」 腕の中から抜け出そうとする涼をさらに抱き締める。…やはり涼に愛という意味は分からないようで、ただ混乱するだけだ。 「イッパイ触りたい…キスしたい。そういうスキネ」 『んっ?好きな人とキスはするよ?違うの?』 「!?」 (みんな…ウソツキネ) 「ならミーともしてくれる?」 『ぅ…うん。あの…い、いよ?』 恥ずかしそうに顔を赤らめて頷くと、マルクは抑えきれなくなったようにキスをした。でも健全な男子がキスだけで終わるはずがない。 [*前へ][次へ#] [戻る] |