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まるでいい気味だといわんばかりに周りは笑い出した。それを聞いた涼は少し泣きそうな顔をしてマルクをトンッと押す。


「……?」

『よ、汚れちゃうよっ。えと…僕着替えてくる!』

「リョウ!」

『んわっ!?』


走り出した涼。だけどすぐ誰かにぶつかり、鼻を押さえながら顔をみた。


『あ…英士先輩』

「涼?これ…どうしたの?」

『えと、誰か転んじゃったみたいで。あの、汚れちゃいますよ?』

「……許せない…」


わざとじゃないと信じて疑わない涼を英士は抱き寄せ、いままで涼がいた方を睨む。他の人も集まってきて同じようにして睨むと、そこにいた人たちは顔を青くして散らばっていった。


「とにかく着替えをしよう」
「予備…なんかあったかな…」

『あの、もう大丈夫ですよ。お部屋戻るし…』

「なら俺も戻ろうかな」

『え、京ちゃん?』


涼がいなければ意味がない、とでもいうように京一がいうと、みんながそれに同意した。慌てふためく涼を連れ、主役のマルクと共にみんなは部屋へ戻っていった。

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あきゅろす。
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