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「マルクに」

「「マルクに」」


─キ、キンッ


近くの人とグラスを合わせ、料理を食べ始める。やはり物珍しさからかマルクの周りには人が集まり、涼を邪険にする人が現れた。

それに便乗するものも2人、そこにいる。吉良と拓海だ。見事ドレスに身を包み、怪しく笑いながら手に持ったグラスをくるくると回していた。


「マルク君までたぶらかして…」

「ちょっと恥じかかせちゃおうよ」


涼とマルクは今一緒に納豆に挑戦している。もちろんその周りにはたくさんの人が囲み、どうするのだろうと様子を見ていた。


『美味しいよっ』

「でも…クサイ」

『それが納豆だもん』

「うー…これはキツいネ」

『マルクゥ…』


そんな会話をするふたに吉良たちはそっと近づき、そして…


「キャッ」
─バシャッ

『うわぁ!?』


手に持っていたジュースを涼にぶっかけた。狙いは見事に定まっており、服をダメにさせてしまった。頭からでないのが唯一の救いである。


「Oh No!リョウ大丈夫!?」

『あ…うん。どうしょう…』


「だっさ…てか汚ーい」
「ほんと、マルクが汚れるぅ」
「クスクスクス…」

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あきゅろす。
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