3 『ぅ…?えと…マルク、くんっ…あの、手……えっと…ハンド!』 「マルクでイイヨ。それに日本語分かるネ」 「ならその手を離してよ。馴れ馴れしくない?」 「ちょっと英士、それはないでしょ…」 「オーlove?あーコイ、ですか?」 「だったらなんだ。涼、行くぞ」 『うわっ、海くん!!』 ぽっと出の外人に涼を取られ、みんなは不満顔だ。海はその繋がっていた手をとり先に歩き出し、英士も逆の手を繋いで歩き出した。残った人たちは呆れながらも3人の後をついていく。 学園につくころには涼とマルクは仲良くなりすぎていて、ずっと楽しそうに話していた。そこに待っていた陸と十夜が合流し、泊まる部屋を決めることになる。 「とりあえずこの中の誰かと一緒か1人部屋」 「決めていいんデスカ?ならリョウと一緒がイイネ」 『ほんとにっ?わーい僕も一緒がいいーっ』 「ソウシソウアイネ」 ギュウッと抱きつきあいながらそれで決めてしまおうとする。だけどそれは他の人が許さない。 [*前へ][次へ#] [戻る] |