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「ぁ…大地様ぁ!!」
「いいの?ほっといて」
「ほっとくっていうか…ちゃんと断ったよ?」
「あれって確か大地と同じ名前の子だよね?頑張るねーあの子も」
大地と同じ名前の子、それは大地吉良だ。大地からすれば相手にしてるつもりはないのだが、吉良は自分が一番だと勘違いしている。
その原因の一つが呼び方だ。"大地君"にはさすがに抵抗があるらしく、"吉良君"と呼んでいる。それで吉良は自分は特別なんだと思い込んでいるのだ。
断った。確かに3人は断ったのだが、断られた方からすれば振られたに近い。このまま断られた方が何もしないことを祈るとしよう…。
「あれ?元太さんは?」
「あ…いないね。遅刻じゃない?」
「がっ、ゔあ゙っ!!」
放課後、普段は使われてない部屋に人が集まっていた。その中心にはそこら中怪我をした元太。リンチだ。
「なんであんたなんかが英士様と組んでんだよ!!」
「高岡先輩にお似合いなのはみずき様に決まってんだろっ!!」
「ゔっ!!」
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