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確かに香の言うとおり最近英士のSっぷりが上がってきている。これも涼の影響なのだろうか?
一方大地は何を考えているのか、ボーッとして全く動かない。よほど嬉しかったのだろう。ただ、この組み合わせに文句をつけるのはこのメンバーだけでなかった。
「なぜですか!?なぜ今年は真央と組んでくれないのですか?」
パートナーの締め切りも間近な今日この頃。三年の廊下で香が1人の男子に言い寄られていた。
北浦真央、二年生で抱きたいランクNO.2だ。香にそんなつもりはないのだが、真央は自分が香の彼女だと思っている。
確かに一番多く抱き合っているだろう。が、香は一度も付き合ってくれなんて言ったことがない。全て真央の勘違いなのだ。
「だから言っただろう、今年は久と組む。もう用紙も提出した。だからもう帰ってくれ」
「っ!!ひどいです…最近相手もしてくれないし…………ぅわぁーんっ」
それだけ言い残し、真央は走り去っていった。香はやれやれとため息をつき、生徒会室に向かった。
「久には言ってないけどどうせまた来ないだろう…」
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