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そんな涼に今じゃなくていいからと願いを込めていったその日の午後のことだ。難波の授業が終わり、みんなが帰ろうとしたそのとき、


「…あぁそうだ。親睦会だがな、ペアは他学年と組むようにとのことだ」

「え゙ーっ!?それじゃ涼と出来ねぇじゃん!!」

「うるさい。これは会長様の決定だ」


これなら涼と組む確率が増えるし、親睦会にふさわしいペアが出来る。そう考えた英士の独断で決まったことだ。そのことを全く知らなかった海たちはみんな揃って生徒会室に乗り込む。…といっても部外者は陸と十夜だけだ。


「えーチャン何考えてんだよーっ」

「……何その呼び方。なんかムカつくんですけど」

「ぅ゙…気にしないで下さーい」

「はぁ…大体さ、同じクラスの人とか友達と組んだって意味ないでしょ?だからだよ」

「それでは高岡先輩たちも除外されますよね」

「なんでさ」

「友達、ですから」


友達がダメならここにいるみんなダメだろう。そう海がいったのだが英士がそれを聞くはずもなく、会長の権限で仲のいい先輩後輩はOKとなった。

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