パートナー
「そんな事ないよ。おいで涼君」
『大地先輩……ぅわっ』
ホッと胸をなで下ろし、大地の方へ向かおうとしたが、腕を掴まれ英士の横に座らされてしまった。
「ね、親睦会さ、僕と一緒にどう?」
『英士先輩とですか?もちろんお願いします!!』
その場の空気が止まってしまう。ずっと誘おうと思っていたのに、あっさりと英士と決まってしまったのだ。
「本当に?よろしくね」
香「ちょっと待て、それはダメだ。涼は俺と組むんだ」
英「は?何今更。もう涼は僕と組むって決めたんだもんねー?」
陸「ちょーっと待って下さい!!俺だって涼とがいーです」
海「それは無理だな。陸とだと落ち着けない。俺とどうだ?」
竜「えっ、俺も涼とがいいんだけど」
京「ちょっと待てよお前ら。涼は俺とだ」
ギャーギャーと、まるで小学生の喧嘩のような言い合いが続く。大地と元太がどうしようとあたふたしていると、
『喧嘩はだめぇ!!』
と涼が静止をかけた。だがそれは間違いだったわけで。
「じゃあさ、涼が決めてよ。誰と一緒がいいか」
『えっ…そ、それは』
最終決定は涼に。英士がそう言い出したのだ。だがもちろん涼は答えない。
『みんなと一緒…じゃ駄目ですか?』
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