9 「涼ちゃんパパはー!?」 『パパもあーんっ』 「あーん。んー涼ちゃん可愛い!!」 食べさせてもらって感激したのか、涙を流しながら涼を抱きしめた。ママはまたかという顔をし、他の人たちは苦笑いでその場をごまかす。 しばらくはそれが続き、やっと涼が解放されたときにはパパは酔いつぶれ、他の人もお酒を飲んだりと好きなことをしていた。 『あれ…?陸ちんお酒飲んでるの?』 「ん?ああ、美味いぜ!」 『酔わないでね…っ?』 自分が酔ったときのことは覚えていないが、陸が酔って海と涼のところにきたことは覚えている。それを思い出して涼は陸から離れた。 「なーんでだよりょー!!弟野郎だって飲んでんじゃーん」 『んぇ?』 「あ゙?てめぇらうっせぇんだよ」 「カッチーン…!俺は年上だぞ!?」 「知るかバカ」 2人ともほろ酔いでフラフラ立ち上がりながらお互いに近づく。その様子を英士たちは面白そうにみていたが、大地と涼はたまったもんじゃない。パパに助けを求めても役に立たず、ママはほっとけというだけだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |