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今更だが十夜と大和も一応友達である。十夜の喧嘩は大和で鍛えられたといっても過言ではないくらい、いつも十夜が突っかかっているのだ。


「うっはー美味そー!!俺チョー腹減ったー」

『ね。美味しそうっ』


そして空気の読めないものが1人……いや2人、桜に飽きたのかみんなのもとへ戻ってきた。

みんな揃ったところでパパとママだけお酒を持ち、あとの人はジュースを持って乾杯となる。そのかけ声はもちろんパパだ。


「えー…みんな涼ちゃんと仲良くしてくれてありがとう。十夜もこんなんだけど涼ちゃん思いのいいやつだから仲良くしてやってくれ!」

「うっせ……」

「じゃあかんぱーいっ!!」

『「かんぱーいっ」』


パパのかけ声にみんなが続き、なんともいえない宴会が始まった。みんなは涼に近づこうと必死なため、食べるのもままならない。


「涼、あーん」
「ほらこっち」
「食え」
「あーん」


四方八方から手が伸びてきて涼はそれを順番に食べていく。その光景を初めてみた家族は唖然としてしまい、箸が止まってしまった。

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