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目を輝かせて景色を見る涼は儚くて美しい。そんな涼を見ながら英士はもう一回綺麗だと呟いた。


『はっ……先輩、降りていきますよ!?』

「……涼はお馬鹿さんなのかな?」

『ほぇ?』

「降りないでどうするの」

『あ…そうですね』


えへへーっと舌を出してごまかす涼。本当に可愛い…なんて思っていたらいきなり立ち上がって英士の横に座った。


「……?」

『楽しかったですか?』

「あ、うん。…涼は?」

『楽しかったです!』


自ら英士の手を取って繋ぐ。こんな涼は滅多に見れないので英士も驚いてるようだ。


『先輩…疲れてる顔してたんで』

「え……あ、ごめん、気づかなかった…」

『いいえ!!楽しんでくれたなら大丈夫ですっ』


意外に鋭い涼に内心ドキッとしながら観覧車を降り、涼の家へと向かった。



* * *


「涼!何もされてねぇか?」

『? うん。どうしたの十夜?』

「………………別に」


家に帰ってくるなり体を触って何かを確かめる十夜。それに便乗して体を触るパパ。2人に挟まれながら涼は疲れている体を休めた。だけど十夜はすぐに離れていき、パパだけがそこに残る。

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あきゅろす。
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