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遊園地……という訳ではないのだが、街中にある大きな観覧車。本当は夜景を見ながら乗りたいのだが、あいにく涼の門限が5時なため今乗ることになった。

ちなみにスケルトンだ。


『わー浮いてるみたいですね』

「怖い?」

『いいえっ。広く感じるんで平気です』


正直英士がいるといえど個室に入るのは気が引けていたのだ。でもスケルトンに乗ったことによって視界が開けた。普通は怖がるものも涼からすると楽しくてしょうがいのだ。


『みて下さい!人がどんどん小さく…小さく……アリだっ!!』

「あははっ!!アリね、うんアリだね」

『ふふーっ楽しいですね』


足の間から下をみてははしゃぐ涼に英士は終始笑いっぱなしだ。横をみてはビルだ海が見えただの大騒ぎをし、見ているだけなのにこちらも楽しくなる。


『わっ…わ、てっぺんですよ先輩!』

「ちょっ…涼、揺らさないで」

『あ、ごめんなさい。でも…高いですね』

「うん。綺麗だね」


高さ300mの景色は遠くの先まで見渡せ、同じ目線にあるのは大きなタワーだけとなった。

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