3 『んぁ、来たよ』 「…………」 『いっただっきまーす!』 ─パクッ 『おいひーっvV』 十夜の様子に気づかない涼は1人黙々と食べ進めていく。そしてファミレスを出て十夜はドンドン1人で行ってしまうのだ。そこでようやく異変に気づく。 『え……十夜?ね、待って…』 「うっせぇ」 『うぅ…どうしてぇ…?』 冷たい態度に涼の声がどんどん小さくなっていく。置いていかれないようひたすら後を追いかけていたが…十夜しか見てなかったため人にぶつかってしまった。 『んあっ…!!…ぃっ…たいぃ』 「てめぇどこ見てんだボケェ!!」 『ご、ごめんなさっ…』 ビクッと肩を揺らし、目に涙を溜め始める。それに気づいた十夜が戻ってくるが、それよりも早くぶつかった男が手を出した。 「あ゙?…へぇー結構いい面してんじゃねぇか」 『やっ…離してっ』 「てめぇ何俺の涼に触ってんだ!!」 「こいつには手を出すな」 涼を助けに来たのは2人だった。1人はもちろん十夜で、もう1人は……、 [*前へ][次へ#] [戻る] |