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『んぁ、来たよ』

「…………」

『いっただっきまーす!』


─パクッ


『おいひーっvV』


十夜の様子に気づかない涼は1人黙々と食べ進めていく。そしてファミレスを出て十夜はドンドン1人で行ってしまうのだ。そこでようやく異変に気づく。


『え……十夜?ね、待って…』

「うっせぇ」

『うぅ…どうしてぇ…?』


冷たい態度に涼の声がどんどん小さくなっていく。置いていかれないようひたすら後を追いかけていたが…十夜しか見てなかったため人にぶつかってしまった。


『んあっ…!!…ぃっ…たいぃ』

「てめぇどこ見てんだボケェ!!」

『ご、ごめんなさっ…』


ビクッと肩を揺らし、目に涙を溜め始める。それに気づいた十夜が戻ってくるが、それよりも早くぶつかった男が手を出した。


「あ゙?…へぇー結構いい面してんじゃねぇか」

『やっ…離してっ』

「てめぇ何俺の涼に触ってんだ!!」

「こいつには手を出すな」


涼を助けに来たのは2人だった。1人はもちろん十夜で、もう1人は……、

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