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そして次の日、涼たちは早速出かけていた。行き先はデパート。涼の食べたいものをつくるために買い出しに来ていた。


「涼ちゃーん、デパートについたぞーっ」

『大きいねパパーッ』

「「…………………」」


何度も来てるじゃないかとツッコミたくなるのを抑え、ママと十夜は知らない人の振りをした。その間も涼たちは勝手に中に入っていき、オモチャ売り場へと直行する。

特に何かを買うわけでもなく、ただ見てるだけなのだが、それでも楽しいらしくキャッキャとハシャいでいた。そんな涼をパパはカメラに収めていく。店員さんが迷惑そうな顔をしてるのにも気づかずに…。


「困ったもんだわ…パパだけでも大変なのに」

「まぁ…お袋の気持ちは分かる。さすがにあそこまでなると俺も一緒にはいたくねぇ」


遠目で見ていたママと十夜。この2人は完全に性格がそっくりなため、いつもはストッパーになるのだが……さすがに近づくのすら躊躇ってしまうようだ。だがそんな2人に気づいた涼たちが近寄ってくる。

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