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「んだよ」

『あのさ、久しぶりに一緒にお風呂入ろっ?』

「……………………無理」


いくら兄弟で今まで入ってきたとはいえ、好きな人と入って理性が保てるかは分からない。特に一年会ってなかったということもあり、余計に触りたくなるだろう。


『えーいいじゃんかぁっ』

「クソじじいとでも入ってろ」

『くっ…!?パパのことそんな風に呼んじゃいけませんっ!』

「あーはいはいはい」

『はいは一回!』

「……………………」


パパのことを変な呼び方で呼ぶのが許せなく、涼は十夜の目の前に仁王立ちをして睨みつけた。でも十夜からすれば上目遣いをされてるようにしか見えなくて……完全に負けた。


「チッ……行くぞ」

『んぇ?』

「風呂、はいんだろ?」

『あ……うんっ!!』


先に出て行く十夜のあとを涼が追い、2人は一緒にお風呂に入ることになった。…のはいいのだが、なぜかもう1人、裸の人がいる。


「んで親父がいんだよ」

「息子と楽しくお風呂に入るためじやないかっ!ね、涼ちゃん」

『パパも入るの?わー…楽しそう!』

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