3 「んだよ」 『あのさ、久しぶりに一緒にお風呂入ろっ?』 「……………………無理」 いくら兄弟で今まで入ってきたとはいえ、好きな人と入って理性が保てるかは分からない。特に一年会ってなかったということもあり、余計に触りたくなるだろう。 『えーいいじゃんかぁっ』 「クソじじいとでも入ってろ」 『くっ…!?パパのことそんな風に呼んじゃいけませんっ!』 「あーはいはいはい」 『はいは一回!』 「……………………」 パパのことを変な呼び方で呼ぶのが許せなく、涼は十夜の目の前に仁王立ちをして睨みつけた。でも十夜からすれば上目遣いをされてるようにしか見えなくて……完全に負けた。 「チッ……行くぞ」 『んぇ?』 「風呂、はいんだろ?」 『あ……うんっ!!』 先に出て行く十夜のあとを涼が追い、2人は一緒にお風呂に入ることになった。…のはいいのだが、なぜかもう1人、裸の人がいる。 「んで親父がいんだよ」 「息子と楽しくお風呂に入るためじやないかっ!ね、涼ちゃん」 『パパも入るの?わー…楽しそう!』 [*前へ][次へ#] [戻る] |