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竜也の決意
「いろいろと申し訳ありませんでした。今は…この人のことが本気で好きなんです」

「そう」

「僕も浅見君が来てくれて良かったと思ってます。だから、必ず幸せになって下さい」

「…ありがとう。卒業、おめでと」

「はいっ!」

こちらも軽く挨拶を交わし、去っていった。涼が来たことで変わった人は生徒会だけではないのだ。色んな人におめでとうと言われながら香たちは寮へと戻っていった。


そしてそんな日から一週間後、みんなが生徒会室に集まっていた。香や元太は残りの時間を楽しむために、陸と竜也は涼のそばにいたいがために。

生徒会メンバーは来年の入学式の計画や打ち合わせをしていた。だがいきなり竜也が立ち上がって、聞いてくれと言い出した。

『どうしたの?』

「俺…転校することにしたんだ…」

『「えっ…」』

「ずっと前から決めてて…いうのが遅くなって悪い」

『えっ…や、転校って…』

「違う学校へ移るんだ」

告げられた転校の話。いきなりのことにみんなは話についていけずにいた。

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あきゅろす。
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