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初めはどの学校でもやるような内容だった。式辞、卒業証書授与、答辞など。時間をかけて行われた。そして…、

「続いて生徒会による挨拶」
「「キャーッ」」

この学園では3年の生徒会メンバーがいる場合、最後に挨拶をすることになっている。まずは元太だ。

「この3年、色々あったけどこの一年は楽しかったや。僕のことを認めてくれた人がおって…その人には感謝しきれんくらい。

自分に自信が持てました。おおきに」

涼の方を向いて頭を下げる元太。本人も慌てて立ち上がり、頭を下げた。といっても涼はそのお礼にそこまで大きなものは感じてないだろう。

それでも元太は涼に救われてきたのだ。たとえこの一年だけだったとしても、残りの2年を忘れるほど楽しかったのだ。そして次は久だ。

「あ゙?喋ることなんかねーよ。ったく…大体今日だって行けって言われなきゃこんなとこ来なかったのに…」

マイクのスイッチが入ってるのを知った上でグダグダ文句をいう久。先生たちが困ったような顔を浮かべるが、ふと涼と目が合ってしまう。そこから先は何かを思い出すようにボソボソっと話始めた。

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あきゅろす。
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