バレンタイン
近寄ってきた京一にぎゅっと抱きつき、目を真っ赤にしてみんなをみた。いつの間にか陸も戻ってきており、やりすぎたと少し後悔する。
だけど涼は次第に状況が飲み込めてきたのか、目だけでなく顔も赤くなりだした。
『っ…豆ま、き…?』
大「うん。びっくりしたよね?ごめんね…」
『あ、いえ…気づかない僕が悪いです』
恥ずかしそうに京一に隠れながらそういった。そんな姿をみて今度はちゃんと言ってからやろうと決めるのであった。
香の誕生日から数日たつと、学園の一部が異様な行動をしだす。一部の可愛い子たちは数人で集まってキャイキャイ話をし、一部の男は何かをアピールするかのようにオシャレをしている。
こんな現象が起こるのは日本独特のバレンタインデーが近づいているからだろう。
「ねぇ、アーサはVDどうするの?」
『んぇっ…バレンタインって女の人の日じゃないの?』
「そんなことないよ!好きな人にチョコをあげる日だもんっ」
『じゃあ南ちゃんは良くんにあげるの?』
「もちろーんっ!アーサは?」
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