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『わっ、笑わないで下さいよぉ』
「くくっ…すまない。あまりにも可愛いんでな」
『ぶぅ…もういいです。………あれで、良かったですか?』
「もちろんだ。さ、お茶にしよう」
『……はい!』
香が喜んでくれたならそれでいい。涼は元気よく返事をして布団から飛び降りた。
それからしばらくは2人でお茶をしながら話をした。いっぱい盛り上がって、そろそろ部屋へ帰ろうかとしていたとき、香の部屋の戸がノックもなしに開いた。
「………誰だ」
「うおおぉおーっ!!」
『っ……いゃあぁぁあっ!!』
唸りをあげながら中に入ってきたのは鬼……のお面をかぶった陸だった。だけど涼は完全に勘違いをしてしまい、泣きながら香に抱きつく。
「うおーっ、食べちゃうぞーっ」
『やぁぁーっ!怖、い…来ないでぇっ!!』
「おい貴様、なんのつもりだ…」
「涼!これを投げて」
「英士!?」
急に現れた英士に香が驚きの声をあげるが、やって来たのは英士だけじゃなく他の人みんなだった。
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