プレゼント? 「なぁ涼知ってる?2/3って会長…今中先輩の誕生日なんだぜ」 『えっ、そうなの!?知らなかったー』 陸が突然こういってきた。それに涼が食いつき、どうしょうと悩み出す。またみんなで誕生日会を開こうか。そう考えていると本人がそこにやってくる。 『あ、香先輩!こんにちはっ』 「ああ。何の話をしてたんだ?」 『あの、3日お誕生日なんですよね?誕生日会しましょう!』 「え?」 香が驚いた顔をした。涼が自分の誕生日を知っていたこともビックリだし、こんな自分のために会まで開いてくれるというのだ。嬉しくて言葉をなくしてしまう。 …が、この年にもなって誕生日会を開いてもらうのは気が引ける。涼と2人きりならまだしも…他の人と一緒というのは余計に嫌だ。 「嬉しいがそれはしなくていい」 『えっ…嫌でした、か?』 「そういう訳じゃないんだが…涼と2人きりじゃダメだろうか?」 『2人きり、ですか…?』 「涼がよければぜひ」 周りが嫉妬しそうなほどの笑顔でいえば、これまた周りが鼻血を出しそうなほどの笑顔で涼が返した。 『もちろんいいですよ!』 [*前へ][次へ#] [戻る] |