[携帯モード] [URL送信]

「可愛いね。今暇なの?」

『えっと…はい。あの、京ちゃんと一緒で…』

「京ちゃん?友達?」

『……は、ぃ』

「じゃあさ、その子も呼んでお兄さんと遊びに行こうよ」

『え…でも聞かないと…』

涼がそういうとナンパ男は京一のもとへ連れていけと言い出した。その迫力に負けながら京一のもとへ戻ると、ナンパ男をみて京一の眉間にシワが寄った。

「うはー京ちゃんも美人さんじゃん。な、遊びに行かねー?」

「……………は?」

本人を見ても完全に女だと思い込んでいるナンパ男。京一はいきなり何を言い出すんだという顔をした。

「ったく…涼。知らない人についてくなって言っただろ?」

『あぅ…ごめんなさい』

「……や、俺も悪かったし。待たせてごめんな」

『ううん、平気』

「ちょちょちょっ、俺の存在は!?」

完全に無視をされているナンパ男。京一の口調に少し疑問を抱きながらも話に入ってきた。京一はまだいたのかと顔をしかめる。

「あのさ、勘違いしてるみたいだから教えてやるけど…俺ら男だぜ?」

「……………は……?」

『?京ちゃん何当たり前のこと言ってるの?』

「……え、嘘まじかよ…」

「はぁ…行くぞ涼」

『はーい』

[*前へ][次へ#]

18/65ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!