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「可愛いね。今暇なの?」
『えっと…はい。あの、京ちゃんと一緒で…』
「京ちゃん?友達?」
『……は、ぃ』
「じゃあさ、その子も呼んでお兄さんと遊びに行こうよ」
『え…でも聞かないと…』
涼がそういうとナンパ男は京一のもとへ連れていけと言い出した。その迫力に負けながら京一のもとへ戻ると、ナンパ男をみて京一の眉間にシワが寄った。
「うはー京ちゃんも美人さんじゃん。な、遊びに行かねー?」
「……………は?」
本人を見ても完全に女だと思い込んでいるナンパ男。京一はいきなり何を言い出すんだという顔をした。
「ったく…涼。知らない人についてくなって言っただろ?」
『あぅ…ごめんなさい』
「……や、俺も悪かったし。待たせてごめんな」
『ううん、平気』
「ちょちょちょっ、俺の存在は!?」
完全に無視をされているナンパ男。京一の口調に少し疑問を抱きながらも話に入ってきた。京一はまだいたのかと顔をしかめる。
「あのさ、勘違いしてるみたいだから教えてやるけど…俺ら男だぜ?」
「……………は……?」
『?京ちゃん何当たり前のこと言ってるの?』
「……え、嘘まじかよ…」
「はぁ…行くぞ涼」
『はーい』
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