お出かけ
「なぁ涼。今度の土曜、暇?」
『うん!なんで?』
「買い物行こうと思うんだけど…付き合ってくれないかな?」
『わぁーいくっ!』
ある日、京一が涼と2人きりなのをいいことに出かける約束をした。前々から欲しいものがあったのだが、なかなか買いにいけずにいたのだ。
どうせ行くなら涼と2人きりがいいと考えた京一によって、2人は朝から出かけることになった。
「準備できたか?」
『うん。これでいいかな?』
そういって涼は京一の目の前でクルッと回ってみせた。まだまだ寒いということもあり、耳付きの帽子をかぶってフワフワしたコートを着込んでいる。
まさかそんな風に見せてきてくれると思わなかった京一は、一瞬涼に目を奪われてしまう。
『…やっぱ変かな…?』
「あ、いや、凄く可愛いと思うぞ」
『へへっ、ありがと』
にこっと笑う涼を連れ、2人は学園を後にした。休みということもあり、人がたくさん溢れていて、手を繋いでなければはぐれてしまいそうになる。
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