8 *大地side* 僕がお風呂に入っていると涼君が来た。タオルを巻いてないことにちょっと驚いちゃったけど、2人で入るお風呂は楽しかったんだ。 でも…長い……。 涼君は平気みたいなんだけど僕はもう無理かもしれない。だからそのことを伝えると…涼君が立ち上がったんだ。そこで僕の意識は飛んだ。 それから先は後から聞いた話しだけど、英士と香が来てくれたらしい。そのとき涼君は僕を冷やしてくれてたみたいで…2人に何もされなくてよかった。 それでその後は香に背負われ、今自分のベッドに横になってる。目の前には申し訳なさそうにしてる涼君と、ニヤニヤしてる2人。嫌な予感…。 「……で、何で倒れちゃったわけ?」 「だから…のぼせたんだってば」 『うぅ…本当にごめんなさい…』 「や、涼君は悪くないよ?」 「そうだ。ムッツリ大地が悪い」 「むっ…!?違います!」 「え、違ったの?てっきり大地は…」 止まらない言い争い。だけど涼はそんな大地の姿をみてホッと息を吐いた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |