[携帯モード] [URL送信]

仲間に引きずり込もうと涼が大地の細さを指摘した。指摘して…お腹に触ってきたのだ。大地は顔を真っ赤にして涼から飛び退いた。

『先、輩…?』

「あ、ごめん。あのさ…こう…無闇に触っちゃダメだよ?」

『え…あ、嫌でしたか?』

「そうじゃない!そうじゃないんだけど…うーん…くすぐったいからかな」

『ほぁ、なるほど。確かにお腹撫でられるのはくすぐったいですもんね。失礼しましたっ!』

「う、うん……」

騙しているようで心が痛むが、涼は納得してくれたようなので大地はホッとした。これで無闇に触ることが無くなればいいのだが…。


それからちょっと暖まって体を洗うことにした。シャンプーなどを入れてきたとこに入っているアヒルを取り出し、自分の前におく。そして何を思ったのかアヒルを洗い出した。

『かゆいとこはありませんかー?』

「………いつもやってるの?」

『はいっ!キレイキレイしてあげるんです』

「そっか…」

隣に座っていた大地はクスクスと声を殺して笑った。可愛らしい行動、それが涼に合ってるもんだから可愛くて仕方ないのだ。そんな様子を横目でみながら、大地は自分の髪を洗い始めた。

[*前へ][次へ#]

11/65ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!